10/13
明日の仕事終わりに新幹線に飛び乗る。
遅番終わりに帰ってきてご飯支度をしていたら、炊飯器がすっからかんなのに気づいて
早炊きで生米を釜にかけた。
おかずはすっかり準備し終わっていたから、とんだ大誤算だ。
ご飯を食べ終わったら2泊3日の帰省準備もしなくてはならないし、ただでさえ時間のない遅番終わりだ。すこしムッとしたが、そこまで気の回らなかった自分が悪い。
喪服に合わせて履く、リクルートの黒いパンプスを靴箱から取り出し、祖母に就職祝いでもらったまんま綺麗にしまっていた真珠のネックレスとイヤリングを準備した。
昨晩一口くちをつけたまんまで放置していたグレープフルーツの缶チューハイをそのまま飲みながら、キーボードを叩く。
まさか綺麗に並ぶパールの飾りが日の目を見るのが、祖父の葬儀のときだなんて思いもしなかった。
従兄弟や叔父さんはもう青森にいるらしい。わたしが来るのはいつかと妹に訊いたそうだ。祖父不孝な孫だと思われたかな。
帰省するっていうのに、アホみたいに買い物かごに食材を放り込んだせいで、悪くする前に食べなければという焦燥感に駆られ、遅番終わりにはめずらしく料理をした。
そうはいっても簡単にパパッと作れる時短料理だ。ブログを書きながら炊飯完了の通知音が鳴るのを待って、かっこんで準備をして、眠ろう。
そういえばchelmicoとILMARIの対談でのchelmicoの態度に無性に腹が立った。コメント欄に並ぶ「若いな」の文字。
若いというだけで片付けていいものかと思いながら、chelmico結成のエピソードに耳を傾ける。RIP SLYMEが結成を促す大きな所以であるとすれば、やっぱりその態度はいけないんじゃないのと思いながら。
ふうん。レイチェルは25歳で真海ちゃんは22歳なんだ。
好きだからこそ、その態度はなんだか見ていられなかった。とは言いつつも最後までYouTubeを消さずに見入ってしまったことも悔しい。
隣県にいながら、すぐには帰省せずに、葬儀の日程に合わせて帰ってくるというのも、生意気に見えるのだろうか。「若いから」という言葉で片付けられるのであれば不本意だけれど、忌み嫌ったchelmicoの態度と同じようなことをしているんじゃないかという自分の内なる声に耳を傾けられる程大人ではないのかもしれない。
仕事がどうとか、距離がどうなんて理由をつけて、「わたしだって大人になってわたしの生活があるから、すぐには動けないよ。大人として他で求められているそれなりの行動や責任がある。」なんて逃げている気がする。
本当は少し、現実を見るのがまだ怖くて、だから帰省を早めることに僅かながらの抵抗があったのだけれど、それでいてもう既に集まっていろいろな話をしているであろう親族のなかに後から入っていくことにほんのわずかな抵抗感がある。
うだうだ言っていられないので、明日からの準備をしなければ。
仕事もあらかた目処をつけて進めなくちゃ。
まだわたしのところに来ていないような気がするんだけれど、見放されてしまったかな。