夢とか目標とか
頭がパンクしそうだけれど、自分のためになるのには変わりはない。
本当に好きかどうか、わかるには動くしかない。
勘違いじゃないことの証明には、現実問題、お金だって必要になってくる。
夜を駆け抜けて東京の地に降り立ち、街が賑わいを見せるまでの時間つぶしにと入った喫茶店で、起き抜けの体にコーヒーが染み渡る感覚を、わたしは今後大人になってから何度も思い出すことはあっても、もう二度と、味わうことはないんじゃないかな。
不安だから動く。
未来の話はすごくすき。可能性があるから。
屋酒屋で酒のあてに繰り広げられる、それぞれのこれからのビジョン。きょうの仕事の愚痴をこぼすヨレたサラリーマンを傍目に、ざわついた店内でも聞き逃されることのないようなはっきりした口調でまっすぐに話す。
いま現在の等身大の自分には嘘偽りはないし、わたしも彼や彼女らと同じように自身の夢やビジョンを口にするけれど、目標といまの自分との距離を測ることを忘れて、高らかに理想だけを謳っている自分に気づいた。
理想を謳ってちゃ駄目だ。いまのわたしはきっと、だからまっすぐに強く話せる。アイドルになりたいとインタビューに答える幼稚園児のように。
動かなくっちゃ。